エジプト修学旅行
2013年06月29日
バーベキューの後は、久能山東照宮へ
日本平キャンパスで暑い中、焼き焼き。
青空も見えたりして、梅雨の晴れ間で、気持ちいいです。
ブルーベリーも、たくさん実をつけています。今年は去年に比べると甘い！
息子に会うためと学園への奉仕活動を兼ねて、定期的に草刈りをしてくれているお父さんが、「草刈りがよかったのかな〜？」と。
その通り！！！！お世話のおかげです。
草刈りにプラスして、日々ガーデナーが肥料や水をあげてくれてお世話を
してくれたからだと思います。ありがたいことです。
明らかに、味が違いますから。
新入生の父母が、「こんなに良い環境で育ったら、うちの子も必ず元気になれるって確信できます。安心しました
。ありがとうございます。どうぞ、よろしくおねがいします。」
と何度も仰っていました。
嘘偽りのない、心からの言葉であり、母の愛を感じます。
立っているのは、浴衣を着た少女です。日本家屋も浴衣も初めてです。とってもかわいい。
さて、バーベキューをして、おいしいものをたらふく食べた後は、久能山東照宮に行かねば！
静岡県内で建物での国宝は久能山東照宮の本殿だけなんです！！
なんと、落合宮司に直接お話を聞けるよう、おねがいしています。
体が弱いグループは、ロープ−ウェーで。元気者たちは、もちろん、1159段の階段です。
実を言うと、1159段は、神社の入口までで、その後参拝者は、プラス40段を上がります。この40段は階段がきついんです
！
階段を上り始めると、紫色のアジサイがとてもきれいで、宮崎駿さんの世界のようなちょっとメルヘンチックな雰囲気です。
せっせ、せっせと、上がると、インドネシアのぽっちゃり体型の男
子生徒が、ヘーヘー。一緒にお休みします。海をみると、げんきがでるぞ！ほら、この景色です。
頑張って、上り終えて、記念撮影。
その後、宮司に案内されて、境内を見ていきます。
落合宮司が日本語で説明してくれたのを、インドネシアの先生がインドネシア語で説明するという方法で、みんな聞き入っています。
写真は、家康さんのお墓の前でとったもの。
西を向いています。
もし、今後攻められることがあるとすると、西からだと予測していたということです。
その通りであったということを歴史が物語っています。
宮司の話の中に、家康は、みずからは戦いに戦いで明け暮れたけれど、後の世を平和にした。弱いものは、すぐに相手に怯え、攻撃を始める。泰然自若としているためには、精神的、肉体的な強さが必要である。平和が続くためには、強くなるということ。
それは、体を鍛えて、身体的に強くなれ、さらに、脳も鍛えよと、学問を奨励し、それが、江戸時代という戦いのない長期政権を可能にしたということでした。
元気学園の目指しているところ、こどもたちに、「強くなれ」というのも同じ考え方です。
日に日に親しくなっていくみんなたち。大いに、前向きの刺激を受けよ！
日本平キャンパス日記の方もどうぞ。
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2006年07月04日
エジプト見聞録（第８日目最終回）
エジプトともお別れ、もう二度と来られないかも知れない。エジプトはそれくらい遠い。旅行を計画するに当たって、JTBにエジプトに修学旅行に行きたいと伝えたとき、「えっつ、エジプトですか、良いですね。でも、修学旅行では初めてのケースです。」と言われた。確かに、日本にあまた学校はあるが、エジプトに修学旅行に連れて行こうなんて、勇気ある学校なんて（遠いとか、テロの危険や、イスラムの国であるとかいろいろ考え合わせると、と言う意味です）、元気学園しかないのではないかな？と思ったりする。旅行の目的は、何より、みんなに、新しいニュースを増やしてあげたかった。今まであったいろんな、嫌なことがずっと頭の中をぐるぐるぐるぐる回っていて、何かの度にそれがよみがえってくる。そんな状況を、新しいニュースで一新して、興味や感心を多方面に広げたいというのが旅の第一目的。それに、自分の体で動くことで、本やテレビから得る情報とは違った、距離感がつかめたと思う。文化の違う国に行くことで、自分の置かれている豊かさを実感したと思う。飛行機にも、ホテルで食事をするのも慣れたと思う、一気にいろんな事を経験したから、今はまだ消化不良だろうけど、この後の人生の至る所で、この経験が活かされると思う。
飛行機は、エジプトを出発して、12時間程度で日本に着く。旅の疲れもあって、寝る。そして、機内食を食べる。生徒たちと一緒に暮らして、そして旅行してみて思うのに、少々体調が悪くても、食べる子は決して芯まで弱らない。体調不良の中でも気持ちがシャンとして、「大丈夫そのうち治る」といったオーラをだすので、まわりが過度に心配する必要がない。逆に体調を崩し出すと、食べなくなっていく子は、気持ちも萎えて、介護が必要となる。今回の旅では、みんなフーハー言いながらでも、食べていたので、旅を楽しむことができた。食べるって本当に大切なことだと思う。
日本に近づいて、富士山が見えてくる頃になって、急に飛行機が揺れ始めた。気の小さい子たちは、もう、大変だ！「こわ〜い。きもちわる〜い。」「でも富士山が見えるよ。だから、もうすぐ」との言葉に励まされて、無事到着。長い旅でした。
帰りのバスもスイスイ。途中海老名のサービスエリアで、ラーメンやうどんを食べる。
やっぱり、「日本食はうまいなぁ。」
教室に着くと、お迎えの方たちが待っていてくれて、さらに、カレーや竹の子ご飯まで準備してくれていた。疲れて帰ってきて、ごはんが出来ているなんて、なんて幸せなことなんだろう。学園はこうして、いつもまわりの善意に囲まれていて、生徒たちもその中で生活している。
事故もなく、病人もなく、怪我もなく、泥棒にも会わず、だまされもせず、無事に帰って来れて、本当に良かったと思う。エジプトで出会った、いろんな神様、アメンラー神、ハトホル神、スカベラ、お世話になったすべての人たちに、「守ってくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えたい。ショコラン！
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2006年07月03日
エジプト見聞録（第７日目）
とうとう旅行も最終日となる。飛行機の時間が夕方なので、それまではフリータイム。「どうしますか？」と聞かれる。いくら市内の中心街の便利な場所に居ると言っても、スーツケースを持っての観光は不可能だし、自分たちで移動するのも、これだけの人数がいるのだから、簡単ではない。何より、最終日まで、事故もなく来ているのだから、無事に気持ちよく帰りたい。そこで、予想外のオプション料金がかかるが、エジプトまで来ているのだから、少々（全員分だと少々どころではないが！）の事で、時間を無駄にするより、バスをチャーターした方が得策であろうと判断した。もちろん、ガイドのサブちゃんもね！そして、もう一度、ギザのピラミッドやスフィンクス、ハンハーリ市場などに行くことにした。今回の旅行は、バス移動はすべて元気学園だけの貸し切りバスだったので、持ち物が無くなる心配もないし、移動もすべてこちらの動きに合わせてもらえるし、本当に良かったと思う。
まず、ギザのピラミッドへ。数日前に来た場所なのに、それがずっと前の事のように思う。感動がよみがえってくる。今日は、じっくりと観る時間があり、ピラミッドのまわりをぐるぐると一周する。
そして、スフィンクスへ向かう。今回は、中にまで入ってみる。奥に行くと、すっごく良い写真が撮れそうな場所を見つけて、ラッキー！一人づつ撮っていると、外人の観光客が「はやくして！」って感じで見るのだけれど、「ちょっとまってくれ、日本からはるばる来たのだよ、できるだけ早く終わらせるから」と、目から光線を出して、待ってもらう。ギザのピラミッドに２回も来ることができて本当に良かった。本屋にも寄って、エジプトの資料を買うことができた。次は、エジプト綿を扱っているという、お土産屋に寄った。ここは、ピエールカルダンなどフランスのメゾンも利用している、しっかりとしたお店らしく、値引きは一切なし。確かに、品は良い。みんなは、お母さんのお土産にショールを買っていた。いろんな柄のショールを店員さんがイスラム風に巻いてくれて、「どれが似合うかな？」と品定め。ベリーダンスの時に使う、ビーズの帽子みたいなのを買っている子も居て、「何に使うの？」なんて言わないでくださいよ。こういう役に立たなさそうな物こそ、旅の記念になるのです。日本に戻って、寮でみんな寄って、順番にかぶってみたり、家に持って帰って、お母さんや姉妹にかぶせてみたりする楽しみがあります(^^)。途中、バスを止めて、マンゴージュースを注文する。軒先には、マンゴーがかかっているのだけれど、オレンジのように丸い形をしている。そして、その完熟のマンゴーをギュッ、ギュッと絞るとジュースができあがる。これもまた、まったりと甘くておいしいジュースでした。それに値段は破格の2．5ポンド（約５０円です）。最終日となると、みんな、お腹壊したらどうしようとか思わなくなってきて、「えい、どうでもなれ、あとは帰るだけさっ！」って感じもあって（もちろんスタッフも）、現地の食べ物に神経質にならなくて済む。その後は、ハンハーリ市場の横道を入ったところで、ターメイヤ（野菜のコロッケ）入りのパンを食べて、これが昼食。ハンハーリ市場をサブちゃんに付いてぐるっと巡る。一本横道にはいると、ちょっぴり怪しい感じ。本当に何でも売っていて、この市場に行けば何でもそろってしまう。
そろそろ空港に向かわないといけない時間がやってきた。
名残惜しいが、出発だ。
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2006年07月02日
エジプト見聞録（第６日目 その２）
サッカラ、ダフシュール、メンフィス、ギザすべて地名。サッカラはギザから南へ10�辧△海里△燭蠅蓮�広大なピラミッド群を形作っている。まずは、有名なジョセル王の階段ピラミッド、積み上げた石が、階段状になっている。近くには、猫の墓地もある。ところで、エジプトで見た猫は、野良猫だと思うが、どの猫も高貴で端正な顔立ちをしていて、スマートですっごく可愛かった。日本では、あんなに可愛い顔をした猫を見たことがない。チチ王のピラミッドや、貴族の墓にも入った。メレルカの墓は、今までの墓とは全く違っていた。メレルカは王ではないから外観もピラミッドではない。中は、光採りがあって、内部は明るかった。「住居ではないの？」と思ったくらいだ。レリーフには、赤や黒の色彩が鮮やかに残っている。人々の暮らしも、生き生きと表現されていて、魚を捕っている人、牛を連れている人など、当時の生活習慣が見て取れる。狭い部屋でサブちゃんの話を聞いていて、生徒の一人が、レリーフにあたりそうな位置に立っていると、おじさんに、注意された。これは、世界遺産、人類の宝だから、毎日来る観光客が少しづつでも触っていくと、削れてしまう。大切にしないとね。その後は、お土産屋さんに寄る。このお土産物屋は、何でも売っていて、絨毯から、螺鈿の家具、置物に、ジュエリーなど、所狭しと置いてある。
女の子たちは、自分の好きなヒエログリフを入れてくれる、銀のネックレスを注文していた。後でホテルに届けてくれるらしい。そこでは、みんな、いろんな物を買っていた。もちろん値段交渉もしっかりしながら！値引き交渉も巧みになり、ボールペンをあげるから安くしてくれとか、３つ買うから安くしてくれとか、いろんな工夫をしていたようだ。スタッフたちもまわりの方々へのお土産に色々買ったので、店員さんは上機嫌だった。次には、ハンハーリ市場に行った。ハンハーリ市場は、アズハル大学の入り口近くにある。アズハル大学はイスラム世界の最高学府、興味深いが、なぜか体は、ハンハーリ市場の賑わいに引かれていってしまう(^o^)。市場は現地の人が大勢いて、「コリア、チャイニーズ、ジャパニーズ？」と聞いてくる。日本人だと分かると、バザールでござールとか、山本山とか、なんだかんだ言って興味を引こうとする。大変な賑わいで、人・人・人・離ればなれにならないように、注意注意！その後は、バスに乗って街中を通り、ホテルに戻る。途中に、庶民の市場を上から見るような形でバスの中から見たが、もの凄い人で、広い交差点とそれに伸びる道路に所狭しと人が居た。アリの大群のようだ。渋谷の交差点なんて比べものにならないくらいの人。庶民のパワーを感じた。エジプト人はよくしゃべる。男の人も休み時間や待ち時間は、ずっとしゃべっている。しゃべることが楽しみのようだ。日本のように、テレビや漫画、その他のレジャーがたくさんある社会では、しゃべらなくても楽しめることはあるから、人との繋がりがどんどん希薄になっていってしまっているんじゃないのかなと思う。それに、エジプト人は、甘い物が大好きだ。ホテルにも毎回大量のデザートが用意されているが、やたらめったら甘い。紅茶にも大量の砂糖を入れて飲む。糖尿病が一番多い病気だそうだ。
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2006年06月30日
エジプト見聞録（第６日目 その１）
カイロに戻ってきて、街の中をバスで走ると、カイロは大都会だ。高層ビルが建ち並び、車はビュンビュン走っている。今日は、ダフシュールの赤ピラミッド、屈折ピラミッド、メンフィスの横たわるラムセス２世の像、そしてサッカラの階段ピラミッド、バザールに行く。バスは、カイロを出て、郊外の田舎道を通っていく。6月から夏休みに入っているらしく、子供たちはお父さんと一緒に畑に出ている。ヤギやロバが人を助け、農耕の手伝いをしている。ナイル川の支流が畑を潤している。日本も、100年くらい前には、同じような風景が残っていたはずなのに今は全く想像も出来ない。日本の学生の夏休みを思うと、親子がバラバラの生活をしていて、子供は、クーラーの効いた部屋でテレビをみたりしているんだよね。と思うと、親子の気持ちが別の方向に向いてしまうのは、仕方ないことなのかなと思う。こうして、太陽とナイル川の恵みを受けながら、家族が協力し合って暮らしている農民たちがうらやましくも思えてくる。ダフシュールの赤ピラミッドの中に入る。ピラミッドの中は、人が一人通れるくらいの低い天井の階段を中腰になって、進んでいかなければいけないので、「この中はかなり長いですよ。覚悟してくださいよ。」と言われて、「ドキ！」、生徒たちは、お腹を下して、調子が悪い子もいるが、「無理しなくて良いよ」と言っても、これくらいなんてこと無いようで、どんどん行って、若干息を切らしながら戻ってくる。お土産用に、砂を持ち帰る。屈折ピラミッドは、途中から色が変わり曲がっている。これは、中には入れなくて、写真だけ。
次に、メンフィスに向かう。メンフィスに着いて、横たわるラムセス２世の像がどこにあるのだろう？と探すが、見あたらない。すると、まわりが、どんどん隣の建物に入っていくので、ついて行くと、建物の中に横たわるラムセス２世の像がありました！2階からみると、とても端正な顔立ちをしています。ガイドのサブちゃんが丁寧な説明をしてくれて、生徒たちはフムフムと、メモ帳に書き込んでいます。
道路脇には至る所にカーペット学校のようなものがある。その中の一つに寄る。１階は学校になっているようで、少女たちが、カーペットを作っていて、パフォーマンスしてくれる。「試しにやってみる？」と言われて、チャレンジする。カーペットの毛、一本一本が手作業。大変手間のかかる作業だ。２階では、カーペットの販売。1枚のお値段はというと、足ふきマットくらいの大きさの物は５万円。小さな物でも、1万円くらいはする。学生にはちょっと高すぎる。値切ってもそんなに安くはならない。ただ、最後まで値段交渉をしている男の子がいて、傍から加勢して、「高いよ。学生だからそんな金額はだせない。」と英語でやりとりしたが、彼にだけ話があると、手をつかんで値段を交渉しようとする。見かねて、”He is cheap.（チープ）”と言ってしまい、日本語が堪能なエジプト人に、「poor（プア）でしょ。」と英語の間違いを直されてしまった！いやいや、お恥ずかしい限りで(^_^;)、値段が高い（expensive）とか、安い（cheap）とか、そんな話ばかりしていたから、ついつい、口から変な英語がでてしまいました。訳すと、「彼は安い」。ごめんね<(_ _)>、君は決して安くないよ。大爆笑でした。その後、まだまだしつこく言い寄ってきていて、仕舞いには、当の本人が、大声で「たかいー」と叫ぶと、ようやく諦めたようでした。
昼食は、名物の鳩料理です。さて、「鳩のお味は？」と言うと・・・。野性的な鶏肉の味。とでもいいましょうか、鶏肉より、肉質は固く、赤身があって、少々臭いがありました。みんな、よく食べていました。
その後は、サッカラに向かいます。
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2006年06月28日
エジプト見聞録（第５日目 その２）
王家の谷に向かうバスから、早稲田大学の建物が見えた。サブちゃんは吉村先生とも一緒に仕事をしたこともあるし、世界不思議発見の手伝いもしたと言っていた（ギザのピラミッドとモハメドアリモスクの放送の時だそうだ）。吉村先生は冬に来るらしく、今は居ない。確かに、日本人にとってこの暑さで発掘は困難だ。王家の谷は、砂山といった感じ。小高い砂山がいくつも並んでいる。ここでも、タフタフにお世話になって、運んでもらう。
チケットで３つの墓に入ることができる。ただし、またもやツタンカーメンの墓は別料金。エジプト考古学博物館でツタンカーメンの財宝を見たのだから、それが納められていた現場は確認しておきたい。全員チケットを購入する。まず、ツタンカーメンの墓に行く。中は、ピラミッドの中のような狭さではなく、ちゃんと立てる。壁画もあまりなく、狭くて暗い感じ、独特な臭いがする。博物館の２階を埋め尽くしていた美しい品々が、ここに入っていたなんて信じられないくらいだ。ツタンカーメンの墓は小さかったので盗掘を免れたということだが、もし他のファラオの墓が当時のまま残っていたら、どんなにかすばらしかった事だろう。他に、ラムセス３世の墓にも入ってみる。壁画がとても美しく彩色が残っている。それにツタンカーメンの墓に比べるとかなり広い。気温はどんどん上昇していっているようで、ものすごく暑い。
その後は、バスに乗って、ナイル川に向かう。そして、向こう岸まで、ボートで渡った。
ナイル川は、穏やかで、行き交う船は人や食べ物をのせている。それに、みんな明るい。この川が、殺伐とした砂の大地に、富を与えているのだ。対岸につくと、ホテルで食事をする。ホテルのプールでは子供とお母さんが楽しそうに泳いでいる。ここルクソールは、ヨーロッパからの観光客が多い。写真を撮っていると、自分もポーズして入ってくる愉快なイタリア人のおじさんとも知り合いになった。アドレスを教えてもらったので、写真を送らねば！！荷物を整理して、チェックアウト。名残惜しいが、ルクソールともお別れ。飛行機に乗ってカイロに戻る。
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2006年06月27日
エジプト見聞録（第５日目 その１）
ルクソールのホテルメリディアンに１泊して、今日は、ナイル川の西岸、王家の谷へと向かう。まずは、メムノンの巨像。これまで、毎日巨大遺跡ばかり見てきたので、メムノンの巨像といわれても、そんなに大きな感じはしないのだが、奈良の大仏が15mに対し、これは、18mなので、やっぱり大きい。本来は、これは、アメンホテプ３世の葬祭殿の入り口でこの後ろに神殿があったのだが、次に王となった者が、神殿を解体して、石材を持って行ってしまったので、残念ながら何も残っていない。周りはのどかな田園地帯。やぎとおじさん、子供が一緒に畑を耕している。ハトシェプスト女王の葬祭殿に向かう。バスから降りると、暑い。今日も５０度くらいであろうか。荷物検査の場所から葬祭殿まで200mくらいの距離だが、そこをタフタフという乗り物で送迎してくれる。それくらいの距離、「何て事ないのに」と思うのは、クーラーの効いたバスの中からだけで、外に出ると、タフタフ様々といった感じで、有り難い。タフタフから降りて、階段を上っている途中、既にかばんの中の水は熱湯化している。ハプシェプスト女王は、夫トトメス２世の死後、幼かったトトメス３世の摂政となるが、その後自らファラオとなったエジプトでは数少ない女王である。葬祭殿とは、死後の王を祀るための家。横幅がかなり広い、今まで見てきた神殿とは、まったく造りが違う。女王の顔が彫刻された多数ある柱の中で休憩していると、女王にじっと睨まれているような気分になる。顔が特徴的で、親しみが持てる。内部の壁面には、美しい壁画が残っており、ガイドのサブちゃんが丁寧に説明してくれる。女王は軍隊よりも貿易に力を注ぎその様子が壁画にも残っている。平和を愛する女だったのだろうか？反面、トトメス３世を辺境の地に追いやり、20年も日陰のみとして過ごさせた女王は、悪女なのか・・・？トトメス３世は女王の死後、女王の壁画をすべて削り取ってしまうような感情的なところもあったが、政治能力に長け、エジプト史上最大に領地を広げた、優れたファラオとなるのです。
暑さで頭がボーットしてしまい、ガイドさんの話を聞きそびれてしまう場面もあったが、ハトシェプスト女王の葬祭殿は、たいへんすばらしかった。
次は、王家の谷へ行く。
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2006年06月26日
エジプト見聞録（第４日目 その２）
ルクソール神殿は、カルナック神殿の中心アメン大神殿の付属神殿として、アメンホトプ２世と、ラムセス２世によって作られました。ラムセス２世、またもや出てきました。入り口には、ラムセス２世の座像が１対あります。中に入っていくと、左手側には、趣の違う建物がある。ここは、コプト教徒が作った教会の跡だと分かった。入り口が、やたら上の方にある。どうやって出入りしたのか疑問に思っていると、サブちゃんが、「当時は入り口まで、砂で埋まっていたのですよ」と教えてくれた。こんなにすばらしい遺跡、今では世界遺産となっているルクソール神殿も、誰にも見向きもされず、３ｍ近くも砂で埋まっていた時代があったとは、遺跡にも栄枯盛衰があり、時の流れを感じる。中にも、また、ラムセス２世の像がある。ガイドのサブちゃんが、見所レリーフの説明をしてくれる。カルナック神殿に比べるとかなり小作りで、逆にそのおかげで、細かな所にまで見ることができる。帰りは、スフィンクス参道を通って、バスまで歩いた。
かつては、カルナック神殿とこのルクソール神殿は、このスフィンクス参道で繋がれており、各時代のファラオが催した式典を想像すると、「今自分がこの場所にいるんだ」と感動して、一瞬鳥肌がたった。
買い物で、アラバスター（大理石）のお店に行った。みんな欲しいものを値段交渉をしながら買っていたが、時間が来たので、バスに戻ったら、お店のおじさんが、ドカドカとバスに乗り込んできて、さっきまで値段交渉していた子の所に行ってなにやらすごい剣幕で言っている。どうも、買おうかどうか迷っていたが、「時間だし、まあ、いいか」と思って途中で、バスに戻ったが、相手は、商売。「是非買ってくれ」と言ってやってきた。
初めてのことで、驚いてしまったが、先生やガイドさんがきっぱりと断って、バスから降りてもらった。その後、いくらなら買うのか、要らないのか、はっきり相手に提示して、交渉しなさい。「特に、外国では、はっきりしないといけない」とアドバイスされて、すごく良い勉強になったようだ。その後の買い物では、大きな声で、「ノー、ノー、ノー、ノー、セブンドラー！！」と言っていたので。
他にも、物売りの子に無理矢理お土産を手渡されて、お金を要求されたりしている子がいて、涙目で助けを求めて来るという場面もあった。「要らない」とはっきりしている人には、決してそのような事はしない。そうでないと、ずっとつきまとってくるというのも、少しは、学習したと思う。この旅行を通して、自分の意志をはっきりと相手に伝えることの重要さを学んで欲しいと思った、買い物での一場面だった。
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2006年06月25日
エジプト見聞録（第４日目 その１）
朝、9:50発の飛行機で、ルクソールに向かう。ルクソールは、古代エジプトの都テーベがあった街。今日はナイル川の東岸、カルナック神殿とルクソール神殿に向かう。日の昇るナイル川東岸は生を象徴し、日が沈む西岸は死を象徴している。ルクソールも暑い。まずは、カルナック神殿へ向かう。羊の頭をしたスフィンクスが両側に並ぶスフィンクス参道を通って、中に中に入っていく。大変に広い。なにせ、カルナック神殿は、いくつかの神殿からなる巨大神殿群で、古代エジプト宗教の総本山なのです。
巨大な柱１３４本すべてに、レリーフが施されている。またもやラムセス２世の名がでてくる。この神殿は、各歴代のファラオによって増築されているので、トトメス３世やハトシェプト女王のオベリスクなど、次々と世界史の教科書にのっているような人の名前が並ぶ。巨大な像や柱は、大きいだけでなく、バランスがとれていて美しい。また、施されたレリーフは、ところどころ色彩が残っている。一つづつが芸術作品のようだ。ゆっくり絵を解読しながら見ていきたいところだが、残念ながら時間が足りない。記念撮影しながら、歩み進んでいくと、聖なる池にたどり着く。石と砂の中をずっと来たので、水を見ると何だかホッとする。この池はお浄めや祭儀の時に重要な役割を果たしたということだ。
スカベラ（ふんころがし）の石像がある。スカベラはおみやげ物屋さんにもいっぱいあるし、レリーフにもでてくる。幸運を運んでくるらしい。この周りを７周回ると願いが叶うというので、暑さにバテ気味だが、回ってきた。正午が近づくと益々暑くなる。ミネラルウォーターはすでに熱湯と化している。
ガイドのサブちゃんは、「午後から行く予定のルクソール神殿は夕方にしますか？」と提案してくれた。「夕方＝涼しくなる、よって、賛成。そうしましょう」と言ったが、「待てよ！」夜では、写真が撮れなくなる。はるかエジプトまで来たのだから、ルクソール神殿の写真もナイスショットで撮りたい。だから、やっぱり、予定通り、あっつい中、観光することになりました。
しかし、その前に昼食です。今日のレストランは、ひんやりクーラーも効いて快適。フランス系のようです。味もちょっぴり期待できるかな。みんなは、バイキング方式なので、まずデザートから初めて、デザートで締める、甘い物だ〜い好きな子もいれば、「全部食べてやる！」と言わんばかりに、順番にとっていっている子も居ます。みんな、「何がおいしい」と聞き合って、なかなか良いセレクトをしているようです。
お腹も満たされ、体も涼んだところで、ルクソール神殿に出発です。
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2006年06月23日
エジプト見聞録（第３日目 その２）
今回の旅行は合計５回も飛行機に乗ることになる。移動時間を短縮して、いろんな所に廻ることができるという長所があるし、飛行機に乗る練習が十分出来たのではないかと思う。アスワンで昼食。何せ暑くて、レストランのクーラーも効いていないように感じる。頼んだ水もぬるい。レストランのオーナーに「暑い、暑い」と言ったら、扇風機を出してくれたが、壊れて羽が回らなかった。水がぬるいと言っているのを察知したのか、氷を持ってきてくれて、男子はそれを喜んで飲んでいたが、その結果、次の日は、少々お腹を下したようだ。食事は、魚と肉を選べて、魚は天ぷら、肉はビーフの煮込みだった。付け合わせのボイルしてあるだけのにんじんがとても甘かった。
その後、アスワンハイダムを見学。
次に、石切場にて、切りかけのオベリスクを見に行く。最初に、涼しい部屋で、石切の技術の映像を見せてもらって（もちろん英語だよ）、部屋を出るとすぐに石切場だ。
部屋を出た途端に息苦しいほどの暑さにおそわれる。外に数分居ただけなのに、カバンの水を飲もうとすると、お湯になっている。しかも、かなり熱めのお湯。この暑さ、産まれて初めての暑さを経験する。切りかけのオベリスクを見ると、当時の石切の技術がよく分かる。ここから、石をエジプト各地まで運んだというのだから、すごいなぁとなんども感心してしまう。町中をバスで走ると、この暑さの中、人々は活動している。でも、アスワンには、熱の病院が有ると聞いて、納得した。だって、この暑さだ。油断していると、熱中症になりかねない！
今日のホテルは、ヌビア博物館のすぐ近くの丘の上のホテル。近くに、アガサクリスティの「ナイル殺人事件」の舞台となった、オールドカタラクトがある。
ホテルのウェルカムドリンクは、ハイビスカスのジュース。後に、男子の一部が、しそジュースだと思っていたことが発覚！恥ずかしそうに、「いやぁ、こんなところにも、しそジュースがあるのかなぁって思ったんですよ。」と苦笑い。
ホテルでは、入浴したり、散歩したり、荷物を片付けたり、仮眠したり、それぞれ夕飯まで好きに過ごす。中には、運良くオールドカタラクトに出かけていく先生に便乗して、一緒に中に入って、アフタヌーンティーをしてきたラッキー君たちもいる。
しかし、何にしろ、暑い。
早朝、4:30頃、アザーン（礼拝の呼びかけのこと）で目覚める。イスラムの国に来ているのだと再認識しながら、再び夢の中に・・・・。
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2006年06月22日
エジプト見聞録（第３日目 その１）
夜明け前にロビーに集合。遅刻者ゼロ。朝食をもらって、カイロ空港行きのバスに乗る。さて、この朝食のボックスだが、まず、「あれ、ジュースのストローに穴が空いてる」から始まり、次には、「ストローが入ってない！」、そして、「僕のには、ジュースが入ってないぞ！」とアンラッキーにも段階があって、なかなか面白かった。5:15出発の飛行機で、アスワンを経由してアブシンベルへ。到着したのが8時過ぎ。ここアブシンベルはスーダンの国境まであとわずか、ヌビア地方と呼ばれている。カイロよりずっと南に来ただけに、暑い！本当に暑いよ！今日の気温は５０度くらいだそうです。果たして耐えられるでしょうか？すぐにバスに乗ってアブシンベル神殿へ行く。アブシンベル神殿は、アスワンハイダム建設時に水没の危機にさらされたため、移動して今の場所にある。ナセル湖から吹く風は、清涼感があって、そのおかげで暑さも和らぐ。歩いて、アブシンベル神殿に向かうが、道を曲がったところで、巨大なラムセス２世像が目の前に表れる。ナセル湖のブルーとラムセス２世のコントラストは、圧巻で、思わず、「ウォー」と言ってしまった。ガイドのサブちゃんの炎天下での丁寧な説明にも負けず、みんな、立って話を聞いている。みんな、体力が付いて、「旅行がこんなに楽しめるなんてっ！」て、思うと、嬉しくなる。入学当初なら、絶対に、既にバテて、「もう家に帰りたい」なんて弱音を吐く子がいたと思うが、今は、そんな事を言わないし、言う必要もないといった感じ。写真を撮るために、この暑さの中走っているので、大したものだ。
さて、アブシンベル大神殿、小神殿だが、バカでかいラムセス２世の４体の座像だけでも、十分見応えがあるが、中は、いくつかの部屋があり、壁一面にレリーフが施されている。神殿なのだから、太陽神ラーを祀っているのだけれど、どこかしこにラムセス２世が居る。小神殿の方は、王妃ネフェルタリの為に作った物でハトホル女神を祀っている。でもやっぱり、入り口には、ラムセス２世４体と、ネフェルタリ２体が並ぶ。この中も、レリーフで埋め尽くされている。その後は、また、空港に戻って、アスワンに飛ぶ。
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2006年06月21日
エジプト見聞録（第２日目 その２）
バスに乗って、ピラミッドに行く。クフ王のピラミッド、カフラー王のピラミッド、メンカウラー王のピラミッドの三つが目の前にそびえ立っている。
「やっと出会えた。やっと見れた！」と感慨深い。
かなり暑くなってきて、気温は４０度切るくらい。湿気はないので日本の暑さとは別物だが、ガイドさんは昨日は４６度でしたから今日は涼しいですと言っているが、我々にとっては、あっちっち、といった感じ。
ピラミッドに登って、中に入ってみる。狭い通路を降りていく、しばらく行くと、部屋があった。中は、空気がよどんでいる感じで、長くは居られない。この密閉されている感覚は、この後も何度か体験するが、最後まで馴染めなかった(>_<)。来た道を戻って、外に出ると、深呼吸。ハーハーゼーゼーしている子たちとピラミッドに座って休憩する。三大ピラミッドを見て、写真を撮った後、バスで、ぐるっと回って、スフィンクスを見に行く。
そこには、巨大スフィンクスが。巨大すぎて、上手く写真が撮れない。石切場から船で石を運んで来たというのだが、当時の技術力とこれだけの物を作る権力は大したものだと感心してしまう。
近くで見ると、鼻がないのが残念。鼻は、射撃訓練の的にされて、欠けてしまったらしい。
ピラミッドに来てから、急に元気が出てきましたと言っている子がいる。確かに、エジプト考古学博物館内でのぐったり感が無くなっている。「これこそ、ピラミッドパワーじゃないの」といって、笑った。心なし、みんな行動が速くなっている。
物売りの大人や子供がしつこく付きまとってくる、小さな子は、特に女性をターゲットにしているようだ。らくだが気持ちよさそうに散歩している。ガイドさんに、らくだに乗りたいとお願いしたら、では、時間を取りましょうと言うことで、らくだに乗ることができた。近くで見ると、らくだはかなり背が高く、乗降はちょっとこわい。補助のおじさんが、一生懸命引っ張り上げてくれてようやく乗れた子もいるくらい。乗ってみると、この感覚は何かと同じだと思って、考えてみると、教室にある松下電器のJOBA（乗馬）という健康器具を思い出した。振り落とされてしまう子がいるのではないかと心配していたが、みんな無事だったので、少しは役に立ったかもしれない。乗り心地は、最初は、キャーキャー、オー、と落ラクダ！？の危険と隣り合わせだが、慣れてくると、らくだはのんびり動くので、変に動かない限り落ちない分かった。ただ、歩きながらフンをするので、２，３匹綱でつなげてあるらくだに乗ると、急接近したときに靴にフンを付けられそうでドキドキ！
ピラミッドでらくだに乗った事は、一生残るよい思い出となると思う。
そろそろ夕方。今日は、ホテルで夕食をとる。
食事の時は、必ず飲み物を頼むが、先生が、「ここはマンゴーがうまいからみんな、マンゴージュースにしたらどうだ」と提案して、そうしてみた。
オレンジがかかった黄色のマンゴージュースは、とろ〜りして、飲み終わりに、ちょっぴり糸を引く（食物繊維です）。あま〜くって、おいし〜いくって、一気に大ファンになってしまった。これも忘れられない味となりそう。
さて、明日の予定ですが、「朝のモーニングコールは２時」と発表。「えーっっ、嘘でしょ」との声が。「本当です。」とガイドさんの冷静な声。
明日は、一番の飛行機で、アスワンに向かうので、朝食はお弁当にしてもらって、出発します。遅れないようにしてください。との注意があった。寝坊は出来ないので、ダッシュで部屋に戻り睡眠。
genki_gakuen054 at 09:43｜Permalink│Comments(0)│
2006年06月20日
エジプト見聞録（第２日目 その１）
朝起きて、朝食をとりにレストランへ。昨日の夜にはよく気付かなかったが、大きなプールがあって、まわりに木々がさわやかな風に吹かれてさざめいている。生徒たちは、早起きして、しっかりと朝食を食べて、広いホテルの中をお散歩している。ガイドのサブちゃんがお迎えに来てくれて、バスに乗って、モハメドアリモスクへ出発。
サラディンの井戸は、地下８９ｍもあって、声を発するとしばらくするとこだまが返ってくる。モハメドアリモスクには、靴を脱いで入る。神聖な場所だ。中は、薄暗いが、シャンデリアやランプ、ステンドグラスなどがふんだんにあり、天井はドーム型で、豪華な内装。「どっかでみたことある」と声がする。教室にある、イスタンブールのアヤソフィアで撮った写真にそっくりだと気付く。
天井がドーム型になっているのは、音を響かせるためで、大きな声を出すと、ものすごく響く、特に、低い声の響きがよい。イスラムでは偶像崇拝を禁止しているため、像は何もない。しかし、モスクの中に居ると、どこかに偉大な何者かが居るような気持ちになり、神秘的な気分になる。
次は、エジプト考古学博物館へ。昼に近づいてきて、そろそろ暑くなってきた。部屋数が１００以上有る博物館なので、ゆっくり見て回っていては何日もかかってしまう。ガイドのサブちゃんは、「見所だけね！」と言って、丁寧に説明をしてくれた。博物館の中は、全くクーラーが効いていない。しっかり効いているに違いないと思っていたので、大打算。
もの凄く暑いわけではないが、汗がにじむ。
説明してくれた中に、書記官の像があった。当時、書記官はエリートで大変権威があったそうだ。「しっかり学んで、よい職業に就きたい。」と考えるのは、3000年前も今も変わらないということだと歴史が教えてくれる。みんなも、親の期待が別に自分の家だけじゃない古代エジプトでもそうだったんだと分かったんじゃないかな。
どれも素晴らしい作品だが、やはり一番印象に残ったのは、ツタンカーメンの部屋。これは、別料金になっているが、もちろん、全員入場する。ツタンカーメンの墓は何重もの部屋になっていて、最後に出てきたのが、黄金のマスク。あまりにもの美しさに感嘆の声がでてしまう。3000年以上も前の物とは思えない。玉座は、脚が猫のようになっていて、ラピスラズリの青と金、いろんな石で美しく装飾されている。ネックレスや刀なども細工が細かく素晴らしかった。これを初めて見た、ハワードカーターはどんなに驚いたことだろうと想像してみる。王家の谷では、ツタンカーメンの墓に入れるだろうから、楽しみだ。
そして、もう一つこれも別料金だったが、もちろん入場したのが、ミイラ室。
入ってみてビックリ。本当に居るんですよ。しかも、歯やひげまで残っていてリアルなんです。いくつかあるミイラの中で、はやり引きつけられる一体があり、その説明書きを見ると「ラムセス２世」。自己顕示欲ではエジプトナンバー１、次々と領地を広げ、９０才まで生き、子供の数は１００人も居たというのですから、強靱な肉体と統率力があったのでしょう。一度にあまりにも多くのエジプトの美術品を見たので、頭が混乱してしまいます。午後からは、ギザのピラミッドへ。
昼食はシーフード。レストランの入り口では、魚を焼いている。外の石窯でパンも焼いていて、写真を撮ろうとすると、ポーズをしてくれた。なんて良い人たちなんだろうと思ってサンキューと言うと、チップチップとせがまれ、10ポンド（約200円）とられた(/_;)。
料理は、焼き魚（すずきかなと思って食べてたら、後で聞くとボラだそうだ。安倍川にいっぱいいるボラを思い出してしまった）、パン、漬け物、チャーハンのようなもの、豆、いかとたこのフリッター、そしてデザートのすいか。すいかは、甘くておいしかった。この旅行中、エジプト料理が苦手とか、お腹を壊してしまった人たちも、すいかだけは、おいしく食べられた。
レストランはピラミッド街道にあり、ピラミッドの先っぽが見える。
genki_gakuen054 at 09:36｜Permalink│Comments(0)│
2006年06月19日
エジプト見聞録（１日目その２）
エジプト航空、カイロ直行便。飛行機をすごーく怖がっている子がいる。
毎回の事なので、こちらとしては慣れたもの。
じっと黙っていると、恐怖心が増すので、しゃべっていた方が良い。
対応してくれる先生と、キャッキャと楽しそうに話している。この調子なら大丈夫。
１５時間の長旅。半日以上飛行機に乗るのだから、長い長い。
寝るしかない。とばかりに、寝て、食べてをくり返す。
機内食の攻略法は、「熱いうちに食べること。暖かいうちではなく、あっちっちというくらいの温度の間になら、臭いや味を気にせず食べられる。」
と隣の生徒に耳打ちしたが、周りを見渡すと、攻略法など全く必要ないようで、のんびりと、一つ残さず、きれいに平らげていた。
子供たちの様子を見ていると、アラビア語を勉強したり、ガイドブックを読んだり、カードゲームをしたり、しゃべってみたり、それに飽きると、寝るといった感じで、気楽に過ごしている。機内で入国カードに必要事項を記入する。
現地時間の夜に空港に到着すると、まず入国手続きだ。
そこで、窓口の人に「何のスポーツクラブだ」と聞かれた？
「スポーツ？ハテ？？」と思ったが、「駿府マラソンにも出場したから、ランニングかな」と思って、適当に応えていた。そういえば、飛行機の中でもこの質問されたな？と思い返していると、ふと気付いた。女子は、なぜかみんなそろいのジャージ姿。これが一番楽だから自然と皆そろってしまったそうだが、その揃いのおかげで、試合に来たのだと思われたらしい。（納得！）
入国は簡単、日本から同行している添乗員さんが、「こんなんで良いんでしょうかね」と言うくらいに難なくスルー。
向かえに来てくれた現地ガイドさんは、エジプト人。愛称サブちゃん。発音が少々聞き取りにくいところがあるが、日本語が上手い。
ホテルに到着すると、夜中にもかかわらず、ウェルカムドリンクで歓迎してもらって、すぐに部屋に。今日は、お風呂に入って寝るだけ。
明日は、ピラミッドだ。
genki_gakuen054 at 11:59｜Permalink│Comments(0)│
2006年06月18日
エジプト見聞録（第１日目 その１）
静岡からバスで成田まで直行する。なんて、楽なんだろう。新幹線や成田エクスプレスを使っていては、あの長い乗り換え通路を大荷物を持って歩かなければいけないが、学園の前にバスがお迎えに来てくれて、スーツケースも載せて、いざ出発。
お見送りに来てくれた方々ありがとう。
バスは順調に進み、海老名のサービスエリアで休憩。
海老名っていうと「メロンパンが有名なんだよ」と教えてあげたら、早速、買いに行っていた。
たこ焼き屋の前で、男子がたむろしている。
「並んでいるの？」と聞くと、「悩んでます。」買うか買うまいか悩んでいるようだ。そこに、先生登場。
「お前たち、たこ焼きくらい自分のこづかいで買え！」と言いつつ、１０個まとめて買ってくれた。さらに、焼きかまぼこの串刺しを一人一本づつ買ってもらって、先生の近くにいると良い思いをすると学習。（こうして、いつも見かねて買ってもらう癖が付いてしまって、イカン、イカン）
たこ焼きやパン、かまぼこを頬張って、小腹も満たされたところで、熟睡。
きれいなバスガイドさんも付いて来てくれたが、会話もほとんどなく、お腹がいっぱいになるとほぼ全員寝てしまった。
道路は思いの外空いていて、３時間ほどで成田に到着。
ごはんを食べたり、両替をしたりして、見送りに来てくれたお母さんにさよならをして、機内へ。
みんな、うきうきわくわくといった感じ。
なんてたって、はるばるエジプトにいくのだからね。
genki_gakuen054 at 11:55｜Permalink│Comments(0)│
2006年06月17日
民族問題
「サラディンはエジプト人ではない。クルド人だ。」とエジプト人ガイドのさぶちゃんは何度も声を大にして言っていた。美女の誉れ高いネフェルタリは、ヌビア人。
ネフェルタリはヌビア人の姫君で、ラムセス２世への服従のしるしとして嫁いだのだから、日本でも戦国時代に人質として大名が娘を嫁にやるというのは、よくあることで、世界各国友好の示し方は同じようだ。
単一民族である日本から見ると、エジプトにいるのはエジプト人でみんな同じなのではないかと考えてしまうが、実際にその国に行ってみると、違いが分かる。
この度の旅行は、エジプトを北から南へ縦断往復した。飛行機に乗っていた時間からすると、東京から福岡くらいの距離であろうか。
明らかに、民族が変わっていくのがわかる。肌の色、背丈、顔つきが違うのだ。
民族問題は何千年も続く争いのもとだ。
常に侵略の危機にさらされているエジプトに立つと、国家や民族について考えさせられる。
ところで、エジプトに行って、すご〜く人気がある子がいる。
どこに行ってもキュートなんて言われて、本人もニッコリ。
よくよく見ると、現地の人にそっくりだ。
他にも、ネフェルタリ（＝ヌビア人）によく似ている中学生や、エジプト人ガイドのさぶちゃんから、友達の弟のエスモに顔といい、髪といい、動きといい、しゃべり方といいそっくり、知らない人だと思えない。とまで言われている少年もいる。
エジプト考古学博物館で、「これ日本人に人気があるのですよ。誰かに似ていると思いません？」と言われた像は、明らかに西郷隆盛に似ていた。
そう考えていくと、日本人も単一民族でないような気がしてきた。
隣席の人とじっと顔を見合わせてみると、「そういえば、似てる！」という話になって、移動中のバスの中は大いににぎわった。
genki_gakuen054 at 15:55｜Permalink│Comments(0)│
2006年05月28日
エジプト修学旅行
旅行会社の人が修学旅行の説明会をしてくれた。持ち物や行き先の事、注意点など、みんな真剣に聞いています。
生徒たちで協力して作った冊子を見て、「すばらしい」と絶賛してくれました。
今回の旅行は、遺跡巡りが続きます。
ナイル川を北から南に、カイロから、アスワンまで、途中ルクソール、アブシンベル神殿を経て、紀元前３０００年からの歴史をこの目で確かめてきたいと思います。そして、人々の生活している姿を見て、多くを感じて欲しいです。
今までも、アメリカやトルコ、オーストラリアなど、いろんなところに生徒たちを連れて行って、文化に触発され、普段とは違う緊張感を体験し、大きなショックを受けて、日本に帰ってきた後、毎日の生活が変わっていった子供たちを見てきました。
今回の参加者たちも、この旅行をきっかけとして、大きく成長できるのではないかと思います。
父母からこんなお手紙をいただきました。この度はエジプト旅行を実施してくださるということで有り難うございます。
今の、まだ学生の時こそ、外国の、「生きるために生きている人々」の迫力を、肌で感じ、においで感じる事は、たいへん意義のあることですし、大人とは比較できない吸収力を発揮すると思います。
本当にありがとうごさいます。
genki_gakuen054 at 11:48｜Permalink│Comments(0)│
